琉球地方で蒸留されるお酒は大ブーム

泡盛の独特のテイストに人気が集まる昨今

二日酔いしにくい傾向

昭和初期は日本酒が主流だったお酒。高度経済成長とともに蒸留酒が紹介され、今ではさまざまなお酒が市場を賑わせています。

中でも一番日本中に行きわたるのに時間がかかったのが泡盛ではないでしょうか? 泡盛は琉球地方の蒸留酒で、インディカ米を主原料にして黒麹菌(アワモリコウジカビ)で発酵させたものです。

そもそも琉球地方だけで流通していたものが生産拡大により本土でも楽しめるようになったために、知らない方が多かったのです。

独特のフレーバーと二日酔いしにくい特徴から、昨今では泡盛Barなども散見されるようになりました。淡麗な昨今のお酒に比べ個性が強いその起源はタイから伝えられたもので、公式には慶長17年の「徳川実紀・駿河記」に登場するのが最初と言えます。

日本全土に出荷する酒蔵がある半面、沖縄地方でしか流通しない小さな酒蔵もあり、銘柄によって希少価値の有るものも登場しています。きわめて高いアルコール度数(60°)を要する「花酒」と呼ばれるものもあり、ひとくくり出来ないバラエティーさを誇っています。

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年月を重ねるクース

泡盛は古酒(クース)と呼ばれる貯蔵期間の長い物があります。大昔では200~300年寝かせたものまであったらしいですが、現在の定義では3年以上熟成されたものを呼んでいます。

伝統的な製造法は親酒と呼ばれるものを一定量ずつ仕込む泡盛に足していく方法で、シェリー酒などにも使われる製法です。この割合も沖縄県酒造組合連合会の自主規格があり、古いだけでクースと呼ぶことはありません。

貯蔵する材質は現在はステンレスタンクが主流ですが、これが瓶や甕(かめ)などを用いることで風味が変わってくる特徴があります。密閉度が高い方がクリアなテイストになり、瓶、甕と行くにしたがってさまざまな雑味もふくまれ複雑なテイストを醸し出すのです。

とにもかくにも泡盛は非常に原始的な製法を取りながらも、クリアで風味豊かな沖縄地方の特産。その魅力に取りつかれた方々が全国にいる背景も、流通ルートが確立されてきてからのことです。

最近は焼酎とのバッティングで販売量が低下しながらも根強いファンも多いお酒です。